藻の毒でアシカが記憶障害

海に生える藻類による独でアシカが記憶障害になっているという。記憶障害になったアシカは、餌場の行き方がわからなくなってしまう。
2013年から、たくさんのアシカが飢えて米国西海岸に打ち上げられている。カリフォルニア沖で大量発生している藻類が原因なのではないかと、研究結果がでた。
毒は、アシカだけではなくイルカやラッコ、オットセイなどの海洋哺乳類にも悪影響だ。今後の問題解決の見込みの低さが懸念されている。海水温上昇、農業排水の海への州出が引き金となって藻が大量発生しているからだ。
藻が作るドウモイ酸が、カリフォルニアアシカにけいれんなどの神経障害を引き起こさせることは1998年から研究者間では有名な話だった。行動障害に関しては、限られた数の事例の報告だけだったという。
研究チームは30頭のアシカを使って学習と記憶にかかわる行動を調べた。ドウモイ酸の影響を受けたアシカは、迷路を進み餌場にたどり着くことができなかった。さらに、4つのバケツの1つに魚を入れ、記憶させる実験でも健康なアシカに比べ明らかに能力が劣っていたという。
近年、藻類の大量発生は頻度を増し、長期間に及んでいる。アシカは海面近くの魚を捕食し、毎年同じ海域に戻ってくる。だが、毒の影響を受けたアシカは獲物が移動し数が減ったりする変化に対応できず、獲物を見つけ、餌場を記憶し自身や子どもの安全に注意を払うことができなくなる恐れがあるという。現に、海岸に漂着する子どものアシカが絶えない。
研究者は、「アシカは餌場を記憶できなくなり、そのせいで獲物を見つけられないのではと考えているのです。通常のパターンが変わった場合、それを解決する能力がないのです」と語った。
海の藻の毒で脳に影響が出てしまうという。海で迷子になってしまったら、陸以上になにもわからないと思う。アシカを保護し、問題の解決を願うばかりだ。